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やっぱり,「きぐっちゃ」はおもしろい!!

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 前々回,枕崎市美山町の木口屋集落(通称「きぐっちゃ」)を拠点に活動している「NPO法人自然花」のことをお伝えしたが,今回は,きぐっちゃや自然花の具体的な様子を少しご紹介したい。  鹿児島市内から車で約1時間30分。 枕崎市街地を遠くに臨む山間(やまあい)にきぐっちゃはある。   来訪者のための駐車場として使われている空き地に車を止めると,すぐそばの道路脇に掲示板があり,もうすぐ行われる行事などが元気いっぱいに紹介されている。この掲示板を通して,高齢化率65%超の集落とは思えない,きぐっちゃの「元気」が伝わってくる。 駐車場そばに設置された掲示板。 きぐっちゃ発の「元気」を発信している。 この掲示板から歩いて5分。  きぐっちゃの銀座通り(?)とも言える中心地に,自然花が活動拠点としている古民家がある。 この古民家,大きな梁で,味わいのある照明と囲炉裏のある立派なもの。   霊能力のある方によると,午前2時から4時までの間,座敷童の遊び場にもなっているとのことであるが,そんな話も,何の違和感もなく,「なるほど」と受け入れられる雰囲気がある。   また,この古民家の前には,馬・豚の小屋として使われていた,更に古い建物があり,様々な体験や宿泊の場として活用されている。特に2階の部屋は,階段部分をスライド式の戸で閉め切ることができるようになっており,いい大人も,少年の頃のように冒険心をくすぐられる。 道路に設置された自然花の表札。味わいのある木製だ。 自然花が活動拠点としている古民家。築60年の荘厳な佇まい。 活動拠点の内部の様子。 夜になると,「なるほど座敷童がいるよな」と誰もがうなずく雰囲気が漂う。 玄関に設置された水溜めと脱穀機。さりげなく置かれた物がいい雰囲気を作り出す。 活動拠点の屋根には,ありがちな鬼瓦ではなく,大黒様をかたどった瓦が設置されている。 かつて馬・豚小屋だった古民家。こちらは一部が築後90年以上経過している。 2階の部屋と階段に設置された自然花メンバーお手製のスライド式の戸。 秘密基地感がぐっとアップ! 建物の外壁にさりげなく設置された樽状のプランターと鉢受け。 メンバーのセンスの良さが光る。  さて,今回は,ボランティア・スタッフとしてではなく,1人の体験参加者として自然花の企画・実施する体験に参加させてもらったのだが,1つ目の体験メニューは味

入来の武家屋敷

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  12月7日(土)に、薩摩川内市入来の武家屋敷に行ってきました。9月30日のブログで紹介した磯プロジェクトの一環で、法文学部人文学科の学生さんに地域を調査することで問題発見の機会を与える企画です。今回は韓国、中国からの留学生も参加しました。  鹿児島の武家屋敷群としては、知覧や出水が有名ですが、入来の武家屋敷群は、また趣が異なり、玉石垣の続く静かな町並みは素晴らしいものです。  最初に、入来郷土館で、館長の後藤保雄さんから説明を受けました。その後、実際に武家屋敷にお住まいの方から説明を受け、清色城跡、新納武蔵守忠元屋敷跡、旧増田家住宅、イヌマキ門、茅葺門を拝見しました。  午後は、磯の尚古集成館に移動し、学芸員の岩川拓夫さんから、今回の企画展示「幕末の薩摩展」についての解説を受けました。学生さん達が良い研究課題を見つけてくれればと思っています。 高津孝 2013.12.10 清色城跡 裏山全体が中世山城の清色城跡。 白い建物は、入来小学校、薩摩藩時代の仮屋跡に建てられている。 旧増田家住宅 外観 旧増田家住宅 なかえ(下座敷) 茅葺門 イヌマキ門 玉石垣の町並み