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「いざ、ファーマーズ・マーケットへ」2

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 ハワイに来て3週間。落ち着いたと⾔っていいのかどうか。図書館の利⽤にも必要な⼤学のIDカードや、銀⾏⼝座の開 設、社会的な⾝分証明ともなるソーシャル・セキュリティー・ナンバーの取得も済ませ、同⾏の息⼦たち(8歳と11 歳)も現地の⼩学校に転校して⾔葉も⼗分分からないなかで何とかやっている。観光旅⾏の滞在期間を優に越してはい るのだが、それまでの⽣活とのリズムがあまりにも違いすぎて、どうも何だかふわふわした感じが拭えない。落ち着い たと思った頃には、半年が過ぎてしまい、⿅児島に戻ることになるというのがオチだろうか。   現地への定着に向けた努⼒の第⼀歩は、⾷である。幸い⽇系⼈・⽇本⼈の多いハワイでは、コメ・味噌・⾖腐をはじ め、和⾷の材料は容易に⼿に⼊る。(⽇系スーパーには、⿅児島の芋焼酎や緑茶、⿊酢まで並んでいる。)⾁は驚くほ ど安い。⿂は冷凍物を除けはやや値が張るが、アヒ(マグロ)、マヒマヒ(シイラ)、オノ(サワラ)などの地⿂も⼿ に⼊る。 問題は野菜だ。姶良の⾃宅では、すぐ近所にある直売所やスーパーで地元の有機野菜を買うようにしているので、アメ リカの⼤農場で⼤量に作られた無個性のものは、どうも苦⼿だ。それも、わざわざアメリカ本⼟からはるばる運ばれて きたものである。   そこで助かるのが、ファーマーズ・マーケットだ。ダイヤモンドヘッドのすぐそばにあるカピオラニ・コミュニティ ー・カレッジで毎週⼟曜に⾏われるものが、もっとも⼤規模で⽇本⼈観光客にも有名だが、よくよく調べてみると、毎 ⽇どこかしらで開かれているようだ。 昨⽇、⼦供たちを学校へ送るついでに、ホノルル・スタジアム州⽴公園で毎週⽔曜午前に開催されているファーマー ズ・マーケットへ出かけた。この公園、名前の通りかつては野球スタジアムで、エルビス・プレスリーもコンサートを ⾏ったところだというが、いまはお年寄りと鳩の憩う鄙びた公園となっている。     公園の⼀⾓に、7,8台のトラックが⽌まり、それぞれが葉物野菜やトロピカルフルーツ、花などを露天に並べて売っていた。スーパーよりも安くて新鮮な、しかも地元の野菜が⼿に⼊る。カートやバッグをもった地元客が集まっていた。  というわけで、毎⽇ハワイの地物野菜の⼊った和⾷を⾷べている。まずは腹を落ち着かせないことには、研究にも⾝が⼊らない。これは紛れもない真実だ。