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君たちはどう生きるか・地球儀・屋久島

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 「君たちはどう生きるか」10年ぶりの宮崎駿監督作品が7月14日に公開された。公開直後、混雑を避けようと平日に館に行ったが、鹿児島市で観客が100人を超す情景を初めて見た。   作品名は作者が幼い頃母親から渡された小説の名からつけたらしいが、物語の展開や映像は宮崎ワールドが広がっている。主人公の少年を通じてどう生きるか問いかけていた。エンドロールで流れた米津玄師作曲の主題歌「地球儀」の「何度でも描き続ける、地球儀を回すように」のフレーズが残った。そんな時、研究会メンバーのNさんから、この主題歌のミュージックビデオ(MV)が屋久島で撮影され若者の間で評判になっているとのメールが届いた。(https://youtu.be/VUsURj_OYdA)    米津玄師が屋久島の風景をバックに熱唱している。スギ林、苔、しずく、新芽、滝の水しぶき、サル、シカ、トンボ、チョウ、サギ、ススキ草原、ヒマワリ畑、1枚岩の川床、海岸段丘、波音、青空など里山から海岸部にかけての身近な風景が淡々と全編に広がっていた。主題歌のイメージに沿ったのであろうが、屋久島の切り取り方がとても新鮮に映った。懐かしくもあった。私はいつの間にか世界遺産バイアスのかかった風景しか見ていなかったのかもしれない。MVの監督は奥山大史氏で、1996年東京生、「僕はイエス様が嫌い」でサンセバスチャン国際映画祭最優秀新人賞を受賞。MVはほかにパプリカ(Foorin)、カナリヤ(米津玄師)、創造(星野源)などとある。屋久島観を聞いてみたくなった。 「君たちはどう生きるか」パンフレット、 MV 地球儀より          屋久島環境文化財団評議員 岩田治郎  2023.8.31