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鹿児島にコアラがやってきた

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  10月の初旬にオーストラリアからオス2頭、メス1頭のコアラが平川動物公園にやってきて、そのお披露目の式典が10月25日にありました。オーストラリアのドリームワールドで生まれ育った3頭の元気なコアラは繁殖を目的としてやってきました。オーストラリアで減少傾向にある野生のコアラを何とか保護しようという目論見です。   鹿児島に初めて2頭のコアラが来たのは1984年ですから30年も前になります。その後鹿児島では56頭のコアラが誕生し、いちばん多い時では27頭ものコアラがいたということです。今回のコアラ来園が可能になったのは、鹿児島市とクイーンズランド州政府間でコアラの種の保存に関する取り決めが決まったからで、毎年鹿児島市は野生動物保護に関する基金に寄付をするということになり、ドリームワールドでも今後も鹿児島との交流を深めていくということです。   平川動物公園の担当者によると、この3頭はすこぶる元気で夜行性の彼らは夜になると走り回っているということで、繁殖という目的もすぐに達成できそうな勢いだとか。。。   本家のオーストラリアの野生のコアラは、土地開発などのため生息域を追われたり、交通事故に遭ったりして激減しているらしく、海外に元気な個体を送り繁殖させていくという取り組みの一つに鹿児島が選ばれたと聞きました。   ホテルから平川までの移動中に、ドリームワールドの動物担当者から話を聞くことができました。 その一:オーストラリアの動物園では象を飼育しているところは少ない。理由は動物愛護。アフリカの草原のような広大な土地にふさわしい動物を狭い空間に押し込めるのはいかがなものかという理由から。「なるほど。」 その二:つい20,30年前までアボリジニー(原住民)は動物園に暮らしていた。ゴリラ、チンパンジーの檻の隣にアボリジニーの檻があった。彼らが死ぬと死体はホルマリン漬けにされていた。「えっ?」 その三:アボリジニーの実態についてオーストラリアの子供たちはどのくらい学ぶのか?という私の質問に彼は「自分たちの恥と思っているので、ほとんど教えていない」との答え。真偽のほどは分かりませんが、最近会った中年のオーストラリア人に聞いても同じ答えでした。オーストラリア人の鹿大留学生はそのような事実はまったく知りませんでした。・・・・・教育について考えさせられました。 山崎美智子 2014.