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地域おこしと「ものがたり」(続)

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 昨年4月10日のブログで、『伊計村遊草』について述べました。『伊計村遊草』は、琉球末期の漢詩人蔡大鼎(1823-84以降)によって、那覇市からうるま市伊計島までの道中の名所旧跡を漢詩30首に詠み込んだものです。うるま市の依頼を受けて、『伊計村遊草』の全訳を準備していましたが、それが完成しました。ちょうど沖縄本島の真ん中を横切る形で、名所ごとに漢詩を詠んでおり、漢詩に詠まれた過去の情景を漢詩で味わい、現在の風景を写真で確認できる形になっています。優れた編集はうるま市立図書館市史編さん係の皆さんの努力に由るものです。地元の方に喜んでもらえるものと思います。  以下、『「伊計村遊草」訳注解説』(うるま市教育委員会編、高津孝訳注、 pp.1-166 、2014.3)より。    鹿児島でもこのような企画があればと思います。 法文学部 高津 孝 2014.6.16 (図版1 表紙) (図版2 「宜野湾駅を過ぎる」) (図版3 普天間飛行場) (図版4 「勝連城に登りて懐古す」) 図版5 勝連グスク 図版6 伊計グスク