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地域地球温暖化防止活動集

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  気ぜわしく、急ぎ足で時は過ぎる。飾り気のない執務室で2回目の正月を迎えた。  現在、全国に58か所の地域地球温暖化防止活動推進センターがあり、地域の活動拠点として様々な事業に取り組んでいる。昨年末、すべての地域センターの活動をわかりやすくまとめた活動集を作成した。全国各地の特徴的な事業やキーパーソンを紹介し、活動の幅広さを示すことができた。  実はこの活動集には、もう一つのねらいがあった。活動状況を可能な限り定量的に示すことだ。平成27年度ベースで、すべての地域センターの集計結果として、研修会等への参加者などの動員数が延べ約300万人。連携した団体数が延べ約1万団体。地球温暖化防止活動推進員の活動件数が延べ約15000件などとなった。活動による広がりを具体的に示すことができたのは大きな成果だった。  昨年、環境省の委託事業の中で、研修会等に参加した人は、1年間に0.14tのCO2を削減したと見なすことができるという試算を行った。この原単位に動員数300万人を掛けた「みなしCO2削減量」は約42万tと推計された。冒険的ではあったが、この数値も活動集に掲載した。  近年、普及啓発事業といえどもCO2削減効果を厳しく求められるため、毎年、定量的評価を行うことになるが、疑問は残る。5年ぐらいのスパンで波及効果など定性的評価も含めた総合評価を行いながら、国民の意識に確実に根付かせ低炭素行動に結びつけていくという普及啓発の本質からは、ずれていかないだろうか。気ぜわしく急ぎ足過ぎる。  初めてだったこともあり、活動集は好評で増刷した。 一般社団法人地球温暖化防止全国ネット専務理事 岩田治郎  2017.1.10