なぜ、今、「屋久島 知の巨人たち」なのか。

 11月21日付け毎日新聞の看板コラム「余録」に、「25年前、日本で脳死臓器移植ができるようになった・・」(※1)と題するコラムが掲載された。このコラムに引用されたのが、今年6月に、屋久島環境文化財団監修のもとに発刊された「屋久島 知の巨人たち」(※2)だった。30年前の屋久島環境文化懇談会主要メンバー10人の千字コメント(当時)と屋久島に思いを寄せる現代4人の方々のコメントを中心に、写真集及び参考資料で構成されたムック本である。その中で、懇談会メンバーの梅原猛氏(哲学者)と井形昭弘氏(鹿児島大学長、当時)の脳死臨調でのエピソードも紹介されている。このコラムは、梅原猛氏の言葉「共生と循環」で締めくくられていた。それは同時に、なぜ、今、「屋久島 知の巨人たち」なのかの答えにほかならない。発刊に関わった一人として「伝わっている」を実感してうれしかった。
(※1)25年前、日本で脳死臓器移植ができるようになった 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20221121/ddm/001/070/119000c (※2)「屋久島 知の巨人たち」 屋久島 知の巨人たち | 養老 孟司, C.W.ニコル, 兼高 かおる, 梅原 猛, 大井 道夫, 福井 謙一, 上山 春平, 山極 壽一, 白幡 洋三郎, 土屋 佳照, 沼田 眞, 中村 利雄, 下河辺 淳, 井形 昭弘, 小野寺 浩, 屋久島環境文化財団, 国本 真治, 羽鳥 好美, 加戸 昭太郎 |本 | 通販 | Amazon (屋久島環境文化財団評議員 岩田治郎)