香港学会

 12月17-18日に香港浸會大學 Hong Kong Baptist Universityで開催された「中國詩學研究前沿國際論壇:Leading Scholarship on Chinese Poetics: An International Symposium」に参加してきました。前回、香港を訪れたのが、中国返還前の1987年ですから、27年ぶりの香港です。香港浸会大学は、ミッション系の大学で、香港大学に次ぐ歴史を有しています。場所は、九龍半島の中程で、高級住宅地に位置しています。海への眺望は開けていませんが、山を背に斜面に校舎が配置され、狭いキャンパスが合理的に配置されています。香港は元イギリスの植民地ですが、この大学はアメリカ系です。

図版1 香港浸会大学・行政楼


 宿泊は大学内の呉多泰博士国際センターで、部屋は11階(イギリス式。実際は12階)でした。写真は、南向きの窓からの夕方の眺望です。左手の山が香港島のピークで、その手前に、現在香港で一番高いICCビル(環球貿易広場、118階、484m)が見えます。

 手前の空色の宿舎群は、中国人民解放軍の施設「九龍東軍営」で、学生運動が始まって以降は、開放していた門を閉鎖したそうです。


図版2 ホテルの窓から

 学生運動は当局の取り締まりで、すでに収束しており、街中も、大学内も静かでした。写真は、学生運動の名残です。

図版3 学生運動の名残

 学会終了後、エクスカーションで、香港の西端、ランタオ島の大澳(タイオ)という漁村へ連れて行ってもらいました。水上生活者(タンミン)の住居が残されており、古い漁港としての香港の姿を残す地域です。 

高津孝 2014.12.24
図版4 大澳の水上住居

図版5 大澳の商店街