東京では、2014年(平成26)2月8日(土)の未明からほぼ一日、呆れてしまうぐらい雪がよく降った。その日の夜には積雪が25センチとなり、ニュースによれば45年ぶりの記録的大雪らしい。雪の回廊を行き来する北国の人であれば、それでも驚きは少ないだろうが、南の人間にとっては珍しい光景である。
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アロエと正門 |
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キャンパス1 |
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キャンパス2 |
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キャンパス3 |
その日は、学士入学の面接試験日であったため、本郷キャンパスに出入りした。数時間のうちに変化する雪景色を写真に収めておこうと、午前11時、午後1時、午後3時とほぼ2時間おきにシャッターを切った。とは言え、足もとも覚束無いなかでの携帯のカメラによる撮影のため、完全な定点観測とはいかなかったのだが…。
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正門前@11時 |
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正門前@13時 |
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正門前@15時 |
12日現在、まだ空気がつめたく若干の根雪が残る。これも、パッと降りパッと消えてしまう南国の雪体験との違いだ。何となく北海道に見えたり、リアス式海岸の島々に見えたりと自然美を醸し出すものもあれば、安田講堂前庭のベンチには、地下の学食から昇る熱の作用か小さな雪山が並ぶ。現代芸術のようなこうした自然と人工のコラボレーションもまた楽しい。
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根雪1 |
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根雪2 |
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根雪3 |
西村明(東京大学宗教学研究室)2014.2.13