今,「きぐっちゃ」がおもしろい!!

 最近,枕崎市美山町の木口屋集落(通称「きぐっちゃ」)によく足を運ぶようになった。

  この集落は,全31世帯のうち16世帯が単身世帯で,高齢化率65%を超える超高齢&過疎集落-。

 この集落の一角にある古民家を借り受けて活動拠点とし,様々な体験を通して家族のカタチを見直す活動をしているのが,子育てふれあいグループ「NPO法人自然花」。

 私にとって,今,いちばん気になるNPOだ。

「きぐっちゃ」の活動拠点前に設置された「自然花」の看板。
この手作り感が何とも言えずステキだ!

今年,新たに設置された木製遊具!
子供たちばかりでなく,大人の遊び心もくすぐられる~

 初めて「自然花」の活動にボランティアとして参加させていただいたのは,昨年の12月。

 小雪がちらつく中で行われたイベントだったが,「自然花」の活動のお手伝いをしようと,地元木口屋集落の皆さんはもちろん,枕崎市役所,枕崎漁協,地元の高校生や中学生,市民など,30名を超える皆さんがボランティア・スタッフとして参加しているのには,正直驚かせられた。

7月のイベントの際に設置された青竹製の巨大なそうめん流し!

きぐっちゃの女性たちのお手製めんつゆのあまりのおいしさに,
気づいた時には,かなり食べ過ぎた後だった・・

 NPO法人と一言で言うが,地域おこしグループの進化形のような「地域おこし型」から,ソーシャルビジネスなどに企業に近い形で取り組む「事業型」などいろいろなタイプがある。

 「自然花」の場合は,「親子のつながりを強める」という本来の目的に向かって進む過程で,いつの間にか,集落の皆さんの生きがいづくりや,役場・企業・若者・市民等地域内外の多様な主体の連携・協力の推進などの地域活性化も同時に成し遂げてしまっている,言わば「ハイブリッド型」とでも呼べるようなタイプ。


8月の活動の際に近くの小学6年生の子供たちといっしょに参加した沢登り。
気持ちだけは,少年時代にタイムスリップ!

ツリーハウス近くに設置された布製ハンモック!
あまりの心地よさに乗るとみんなこんな顔になる~

  まあ,そんな行政的な整理はどうでもいいが,市街地から離れた木口屋集落にたくさんの方々がイベントを盛り上げようと自主的に集まり,それぞれのスタイルで協力し,笑顔をもらって帰って行く様子を見ていると,「自然花」は,NPO法人としての1つの理想的な領域に達しているように感じる。

 これが,4名の「自然花」メンバーの人間的な魅力によるものなのか,枕崎という地域性によるものなのか,はたまた他に要因があるのか,まだまだ「自然花」とのおつきあい1年生の私にはしっかりと分析できていない。

 どうです,皆さん! 「きぐっちゃ」に出かけて,「自然花」の魅力の秘密をいっしょに探ってみませんか!?

有村智明 2013.10.8