霧島の磨崖仏

  大学祭期間中に、霧島市横川町赤水の赤水岩堂観音磨崖仏、大出水の甌穴を見に行ってきました。赤水岩堂観音磨崖仏は、一般の市道を外れて、細い道を2.5キロばかり行くので、本当にここでいいのか不安になるような道です。赤い鳥居のところで、通行止めになり、そこからかなり深い谷底まで歩いて下ります。磨崖仏は、建武2年(1334)という南北朝期の年号を有する来迎阿弥陀三尊で、ふっくらとした穏やかな表情が特徴的です。

 その後、大出水の甌穴に向かいましたが、これほど綺麗な水がこんこんと湧き出ているのは始めて見ました。掲示がほとんど無いのもポイントで、知っている人だけの名水と言えます。川の水も透明度が高く、餌がないのか魚影を全く確認できませんでした。

 11月17日の新聞報道で、上記2点を含む天降川流域の「天降川流域の火砕流堆積物」が国の天然記念物に答申されたとのことです。

写真は、伊藤宏明氏による。

高津孝 2012.11.21

赤水岩堂観音磨崖仏